こんな方におすすめ!
- 退職の理由が思いつかない
- 退職理由の伝え方がわからない
- 退職をどう切り出したらいいかわからない
非常に狭い業界だからこそ、薬剤師も円満に退職したいですよね。
例えば、結婚して子供ができ、パートやアルバイトで再びその企業で働きたいと思うかもしれません。
この記事では「円満退職の流れ」と「オススメの退職理由3選」、「薬剤師が円満退職するための8つポイント」を紹介します。
この記事を読めば、薬剤師が円満退職する際のポイントを知ることができ、最後までギスギスせずに笑顔で退職することができます。
ぜひ読んで、参考にしてみてください。
薬剤師の円満退職の流れ
退職する際の大体の流れを紹介します。
退職の時期を決める(退職日の決定)
「退職日をいつにするか」を決定する際にいくつか考慮するべき項目があります。
- 就業規則
- 自身の有給消化の日数
- ボーナスの支給日
- 次の会社の入社日(*転職する場合)
- シフトの切り替えタイミング など
上記の項目を考慮して、退職日を決定するとよいでしょう。
【注意】転職する場合、「退職日は次の会社の入社日の前日」に設定することをオススメします。
理由は「【補足】の項」を参照してください。
例えば、9月30日を退職日、15日がシフト締め、有給残が8日とすると下記のようなイメージとなります。
![](https://otonari-pharmacist.com/wp-content/uploads/2023/07/退職日イメージ.jpg)
【補足】転職する場合に退職日を「次の会社の入社日」の前日に設定するべき理由
例えば、今の職場を10月15日に退職して、次の会社に翌月の1日に入社した場合は、その空白の期間は国保に加入しなければならず、またその手続きは自身で行う必要があります。
これは非常に面倒くさいです。
特別な理由がない限り、転職する場合の退職日は次の会社の入社日の前日に設定するのがオススメです。
何か月前に伝えるべきかを確認
あなたの会社の就業規則を確認しましょう。
就業規則には、「退職予定日の何ヵ月前までに会社に知らせなければならないか」が記載されているはずです。
就業規則がどこで閲覧できるかわからない場合は、同僚に「休みのこと」や「給料」のこと調べたいと言って教えてもらうのがいいでしょう。
辞めていった薬剤師は2-3ヵ月前に上司に伝えていた方が多い印象です。
伝えるのが遅すぎると、後任の選定や引継ぎなどで迷惑がかかりますので気を付けてくださいね。
【まとめ】円満退職するなら、2~3ヵ月前には伝えた方がよいでしょう。
退職の意思を伝える
オススメの退職理由3選
オススメの退職理由を3つ紹介します。以下の3つは組み合わせて使用するのもおすすめです。
退職や転職の場合は「ネガティブ」な理由が大きいと思いますが、心にグッと抑えて「ポジティブ」に言い換えられるものは前向きな表現で伝えましょう。
オススメの退職理由3選
- 「チャレンジしたいことがあるので」
- 「家庭の事情のため」
- 「次の転職先が決まっているので」
「チャレンジしたいことがあるので」
明確にやりたいことがあって、それにチャレンジするために退職(転職)する場合にオススメです。
異業種への転職や、病院から薬局への転職など特におすすめです。
【注意点】
今の会社でもその業務が可能である場合は、「うちの会社でもできるよ」と説得される可能性があります。
事前によく調べておきましょう。
「家庭の事情のため」
- 結婚して環境が変わる
- 親の介護があるため
- 子供が生まれるので、もう少し年収をあげたい
- 親の仕事を手伝うことになった
上記がよくある例になるかと思います。職場批判を避けられるので、該当する方には特にオススメです。
「次の転職先が決まっているので」
これは最終手段で、非常に効果的です。
どんなに説得されようが「次の職場が決まっているので、○月いっぱいで退職させていただきます。」
これで大体諦めてもらえます。
私自身も過去2回このフレーズを使用しましたが、かなりスムーズに退職交渉が進みました。
薬剤師が円満退職をスムーズに進める8つのポイント
それぞれ解説していきます。
就業規則の確認
- 退職を何ヵ月前までに報告する規則があるか
- 退職を通知する際に指定されている媒体があるか
【例】
「(略)退職予定日の原則〇ヵ月前までに、書面(以下「退職届」という)を会社に提出し…」
直属の上司が退職関連の知識が曖昧である場合がありますので、事前に自身でしっかり調べましょう。
「そんな直近で言われても了承できない」、「後任がいないからすぐには無理だよ」等、適当なことを言われてもしっかり反論できるように知識武装しておきましょう。
適切なタイミング以外で周囲に言わない
基本的には上司に退職を切り出して了承を得るまでは、周囲には内緒にしておく方が無難です。
第三者から上司に「○○さん辞めるらしいよ」と噂が伝わってしまうこともあります。
同じ職場だと何とも言えない空気になりますし、気まずい状況になりますので注意しましょう。
シフト切り替えのタイミングや、後任の薬剤師が決まった後など適切な時期に朝礼時などで伝えるのがよいでしょう。
いつ周囲に明かすか上司に相談するのもよいと思います。
職場の批判はしない
- △△さんの性格が悪い
- 分包機が古くて、効率が悪い…
- 給料が低いのに残業も多い…
- ○○さんは仕事ができない
たとえそれらが事実であっても、職場批判は何も生まないので言わないようにしましょう。
例えば、退職を伝える場で不平不満を言ったりすると相手も感情的になりやすく、伝えたい事を議論できなくなる可能性があります。
これはお互いにとってマイナスなことです。
上司も不平不満をぶつけられても解決できないこともあるでしょう。
不平不満があるのは、あなただけではきっとないはずです。
同じ店舗で頑張っている同僚や上司もきっと少なからず悩みはあるでしょう。
不平不満があってもグッとこらえて、ポジティブな伝え方を考えてみてくださいね。
次の会社は言わない
本当に信用できる人以外には、次の職場の情報は伝えない方がよいです。
転職先のネガティブキャンペーンを受けたり、噂となって知らせる必要のない人にまで退職することが伝わってしまいます。
転職先の配属店舗に、あなたの過去の失敗やネガティブな情報が伝わる可能性もあります。
足を引っ張りたい人はどこにいるかわかりませんし、その人が自身の転職先と繋がりがあることだってありえます。
非常に狭い業界だからこそ、そんなことは起こらないだろうと油断せず言動には注意してくださいね。
バレるような嘘はつかない
- 本当は引っ越さないけれども、県外に引っ越します
- 異業種へのチャレンジと嘘をついて、同様に薬局薬剤師として働く
上記の様な明らかな嘘はつかない方が賢明です。
「詳しく教えて」と突っ込まれた際にボロが出る可能性もありますし、休日にばったり鉢合わせるなんてこともあるかもしれません。
ですが「嘘をつく」のがダメだとは思っていません。
どうしても必要な時は、バレにくい嘘をつくのは選択肢になるでしょう。
辞める理由に関しては、上の項目で説明している「オススメの退職理由3選」も参考にしてみてください。
退職を伝える時は隙をみせない
退職を伝える際には、「決定事項」として伝えましょう。
ここで隙を見せると、相手もまだ説得の余地があるかもしれないと思います。
何を言われても自分の意思は変わらないということを相手にしっかり伝えましょう。
退職するかどうかを相談するのではなく、退職を決定することが目的です。
「この会社を退職しようと考えています。」ではなく、「会社を〇月いっぱいで退職します」と言い切りましょう。
確固たる決意をもって、勇気をもって退職する旨を伝えましょう。
感謝の気持ちをしっかり伝える
退職を伝える際は、ネガティブな気持ちを抑えて、感謝の気持ちをなるべく伝えましょう。
一緒に仕事をしてきた仲間ですので、少なからず助けてもらったり、迷惑をかけたことがあるはずです。
また退職が決定した後は、仲が良かった薬剤師、お世話になった事務さんや上司には言葉で感謝を伝えましょう。
可能であれば、応援先の薬剤師やお世話になったブラザー・シスターにも挨拶できるとよいですね。
個包装の菓子折りを準備して退職日に店舗に置いておくのもよいでしょう。
退職するまで全力で仕事に取り組む
退職が決まると、何となくやる気がでなくなってしまったり、業務が雑になってしまいがちですよね。
ですが引き継ぎや監査業務などは、患者さんに迷惑がかかる可能性もありますので誠意をもって取り組みましょう。
【まとめ】薬剤師が円満退職するために大切なこと
上記のポイントをふまえて、円満退職するうえで特に大切なことは「退職の伝え方」と「感謝の気持ち」です。
感情的にならず、自身の考えや決断を今までの感謝と共にしっかり伝えましょう!
きっと背中を押してくれるはずです。
最後まで雰囲気の良い職場で楽しく働いて、次のステップに向けて笑顔で出発できるように応援しています!